2021-01-01から1年間の記事一覧

学習成果の5分類 態度

学習成果の5分類の最後は態度です。 態度は、ここでは学習者の個人的行為の選択に直接的な影響を与えるもののことを指しています。正確に定義するのであれば、「ある対象・人・事象に対する個人的行為の選択に影響を及ぼす内的状態」のことを指します。 従っ…

学習成果の5分類 運動技能

学習成果の4番目は運動技能です。これは身体の使い方に関する技能になります。身体を動かすための筋肉や関節の動きだけでなく、五感や脳も含めた身体の使い方全般の学習を指しています。 運動技能は練習を重ねると身体に運動プログラムが形成され、熟練され…

学習成果の5分類 認知的方略

認知的方略とは聞きなれない言葉ですが、簡単に言うと「学び方」や「考え方」を学習することを指しています。 定義するのであれば「制御過程であり、学習者が注目・学習・記憶・思考する方法を選択したり、修正したりする内的過程」となります。 認知的方略…

学習成果の5分類 知的技能

学習成果の5分類の説明の2つめは「知的技能」です。 「知的技能」は何かができる能力のことです。つまり、ルールを活用できる能力のことを指しています。例えば作文や四則計算のようにルールに沿って問題を解決していくことのことを言っており、別名手続き…

学習成果の5分類 言語情報

研修のゴールを決めるためには目標を5つの種類に教授分析していきます。5つの分類で最も基礎になるものが「言語情報」です。 言語情報とは、名前や知識を覚えてそれを使用できるようになることを指しています。例えば専門用語を覚えるであったり、業界知識…

研修のゴールを決定するために教授分析を行いましょう

研修のニーズが決まったら、そのニーズをもとに研修のゴールを決めていきます。 研修で何に取り組むべきかではなく、研修を修了したときにどのような知識やスキルを身につけているべきかということを考えていきます。カークパトリックの4段階評価のレベル2…

ニーズを様々なレベルで表現してみましょう

ニーズを決めるとき、ニーズはだんだんと絞り込んで考えていくのが一般的です。その絞り込んだニーズを表現するときも言葉を絞り込んで考えたくなりますが、そのニーズを様々なレベルで表現するとより多くのより様々な方々に理解してもらいやすくなります。 …

研修のニーズを決めましょう

前回からの繰り返しになりますが、ニーズとは現状と望ましい状態のギャップであるといわれています。そのため、現状と望ましい状態の両方をしっかりと確認する必要があります。 また、現状を定量化することによってゴール達成までの進捗度を測定できるように…

ADDIEモデルのA(分析)

研修を最初から計画するときにに最初に考えなければならないことは、 「問題に対して研修が解決方法になるのか?」ということです。 例えば業務の安全性を高めるために「ヒヤリハット」を報告してもらう仕組みを作ったのですが、なかなか報告が上がらなかっ…

研修を計画していきましょう~ADDIEモデルで考えていきましょう~

企業研修ではまず受講者にやる気になってもらうことが大切ということを説明してきました。 研修というのは目標を達成する手段であり、受講者に目的を達成してもらうことが研修の目標であるということを忘れてはいけません。 つまり受講者が目的を達成できな…

学習意欲は低すぎず高すぎず丁度良く

学習意欲についてARCSモデルをもとに説明してきましたが、最後に学習意欲はどのぐらい高めるべきなのかを説明していきたいと思います。 学習意欲は高ければ高いほど効果があると思われがちですが、ある一定以上に高めようとすることは、逆効果になってし…

ARCSモデルのS(自信)

ARCS理論の説明の最後S(自信)についてです。 自信は今までの3つの項目と少し異なっています。今までの3つの項目は学習に対する動機付けでしたが、S(自信)は学び意欲を持続し続けてもらうための目標になります。 学び続けてもらうためには、内発…

ARCSモデルのC(自信)

学習意欲を引き出すためのモデル、ARCS理論について引き続き説明していきます。今回はC(自信)についてです。 自分は出来る、やれると実感したいというのは人間の基本的な動機であるといわれています。ですので研修に対して難しすぎて出来ないと思われ…

ARCSモデルのR(関連性)

研修へのモチベーションを高めるためにはARCSモデルを用いるのが効果的です。 今回はARCSモデルのうちR(関連性)についてご説明させていただきたいと思います。 以前ご説明したアンドラゴジーという学習理論を思い出していただきたいのですが、 成…

ARCSモデルのA(注意)

研修の目標を達成するためには、参加者にやる気になってもらわねばなりません。やる気を引き出すには、ARCSモデルに沿って考えていくのが効果的です。 では、ARCSモデルのA、注意(Attention)してもらうことについて考えていきましょう。…

研修の魅力を高めるためには~ARCSモデルで考えていきましょう~

「教室で集合研修を受けているときでも、本を読んでいるときでも、あるいはコンピュータ支援の学習においても、いかなるときにも学習者として、私にとって何が重要かを見きわめ、学習すべき事柄を選択している。受講者としては、何が教えられるかについては…

研修の目標を明示することは大切です。

教育というと、学校を思い出される方も多いのではないでしょうか。 研修を企画されるときも学校教育の延長線上で、何かを「教える」研修が多いのではないでしょうか。 それも一つの方法として間違いではないかとは思いますが、それだけでは不十分なのです。…

事前にテストを実施しましょう

さて、テストはいかがでしたでしょうか。 このテストに全く正解できなかった方、ご安心ください。 このblogでご説明したいことをテストにしてありますので、これから読んでいただき、最後に回答できるようになっていただければ結構です。 このテストをす…

ご挨拶

初めまして。 eLPコンサルタント eLPマネージャー 富樫基拓と申します。 これから、資格習得のために学んだインストラクショナルデザインを中心に、 企業内研修の効果的な実施方法についてご案内をさせていただこうと思います。 どうぞ宜しくお願い致…