学習成果の5分類 言語情報
研修のゴールを決めるためには目標を5つの種類に教授分析していきます。5つの分類で最も基礎になるものが「言語情報」です。
言語情報とは、名前や知識を覚えてそれを使用できるようになることを指しています。例えば専門用語を覚えるであったり、業界知識を身につけるといったようなことです。言語情報だけで問題解決できることは少なく、ほとんどの場合言語情報を覚えたうえで、他の4種類の目標を学んでいくことになります。
言語情報は情報の性質によってさらに3種類に分けることができます。単純に名称を覚える「ラベル」、ラベルを組み合わせて説明する「事実」、複数の事実を体系化された「知識」です。
ラベルや事実はそれ単独では定期的に使用しなければ忘れてしまうものであるのに対して、知識に変換されると忘れにくくなります。ラベルや事実といった情報を意味のある文脈に再構築することで知識にすることができ、そうすることで覚え続けていることができるのです。
情報から知識に変換するときに、その文脈を構成している考え、つまり一連の事実を知識としてグループ化するための定義をはっきりさせておくと新しい情報を知識の中に分類しやすくなし、より覚えやすくなります。このようにして覚えることを組織化すると読んでおり、組織化された知識は、学ぶときに思い出すための手がかりも一緒に学べるため、より効率的に学んだ情報を使用することができるようになるのです。