学習成果の5分類 認知的方略

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認知的方略とは聞きなれない言葉ですが、簡単に言うと「学び方」や「考え方」を学習することを指しています。

定義するのであれば「制御過程であり、学習者が注目・学習・記憶・思考する方法を選択したり、修正したりする内的過程」となります。

認知的方略を学ぶためには前提として知識、知的技能と言語情報が必要となります。その知識がある状態で、学習してほしい認知的方略がどのようなものか、それを学習する目的を説明します。

方略を説明する際には、簡単なものを実演してもいいですし、一連のステップを文章や言葉で伝えてもよいでしょう。その中で受講者が自身で方略に気づいたり、発明すると採用されやすくなりますし、その方略を使って成果が出たほうが採用されやすくなります。また、方略を定着するためには練習を繰り返していく必要があります。

認知的方略は様々ありますが、いくつかのカテゴリーに分類しておくと便利です。

リハーサルの方略  学習中の題材について練習をすることです。

精緻化の方略  学習項目と他の何かを結びつけ、関連付けていくことです。

組織化方略  学習される教材を組織的な枠組みの中に並べなおすことです。

理解モニタリング方略  学習目標を設定し、複数の方略の中から目標達成のための

            方略を選択する能力のことです。

情意面の方略 注意や集中、不安などを操作する方略のことです。 

 

認知的方略はその性質上直接観察できないので、他の学習成果から類推していく必要があります。例えば、理解力を高めるための認知的方略を確認するためには、文章を読むという技能を評価し、その中で読解力を測定するという形で推測していく必要があります。