その他分析しておく必要があるのは条件と制約です

f:id:togashimotohiro:20210502192753j:plain

ADDIEモデルのAnalyze(分析)ではニーズの分析をすることに重点が置かれることは今まで説明してきたとおりですが、それ以外にも考慮すべき点があります。

Analyze(分析)の最後はニーズ以外の要因についてまとめておきます。

研修を計画する際に考慮しなければならないのは、条件と制約です。

条件はその研修で必要となるリソースです。これには物品などの環境面もありますし、学習経験などの受講者自身の条件もあります。

例えばオンラインの研修をするにはWEB環境が必須になりますし、作業の研修であれば作業で実際に使う物品をそろえておく必要があります。また、専門研修をするときには往々にして基礎研修を受けていることが前提となりますし、効率化のための研修であれば前提としてその業務での経験が必須条件になるでしょう。

もう一つの制約は、時間やコストに関する制約です。一般的には研修の履修期間は決まっていますので、その期間内で達成できるであろう目標にしなければなりません。勿論企業ですので予算は決められているでしょうし、予算内に収める必要があります。

他の仕事を抱えながら研修を計画しなければならないということも多々あると思いますし、長期的な研修の場合、受講者も仕事をしながらになるということも考慮する必要があります。つまり、研修を作る側も受ける側も必ずしも研修に専念できる環境にはないため、どの程度の労力や負担をかけられるのかということは考えておく必要があるのです。