Evaluation(評価)プロセス評価

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評価の対象別の2つ目はプロセス評価です。

これはインストラクショナルデザインのプロセス、今回でいえばADDIEモデルのプロセスを評価していくことで、プロセスの効果と効率を連続的に改善することができるという品質管理の視点から実行される評価です。

インストラクショナルデザインでは前回説明した教材評価のように形成的フィードバックが各プロセスに組み込まれています。これらをきちんと実施していくことがプロセス評価となります。

効果的なプロセス評価を行うためには各フェーズにおける評価基準を定めておく必要があります。また評価項目としてはプロセスがどの程度うまく実施されたか、その結果として生まれた製品の質がどの程度なのかという2点が主となります。

上の表はAnalyze(分析)のフェーズのプロセス評価の項目例になりますが、プロセスとそのプロセスの結果である成果物の評価の2つのカテゴリから成り立っています。

プロセス評価は一般的にはプロジェクトのメンバーが個人的に行い、非公式である場合が多いか、抜本的な見直しを図るときに行われることが多いですが、評価を正式にプロセスに組み入れ、メンバーで議論する仕組みを作ることによって、定期的に継続的に評価することができ、プロセス評価の効果をより高めることができます。