Implementation(実施)大集団への研修

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研修の実施方法の最後は9人以上の大グループに対する研修です。

この形式では今までの形式と異なり、全員に個別指導をすることは難しくなります。従って教授事象の運用は的確性を欠きやすくなります。

例えば全員の注意を喚起できているか目標を理解しているかなどは、全体に対する効果は確認することができますが、それが各個人に対して効果が出ているかは推測するしかないのです。

このため、個人にとっては研修の有効性が低かった場合には、復習などの自己学習によって補わなければならないのです。

大グループでのもっとも一般的な形式は講義形式になります。

講義形式は、1.講師が自分の熱意で受講者を動機づけし、2.受講者の興味と講義内容とを結びつけ、3.理論と研究を実際の問題と関連付ける、という目的を最も経済的に達成できるため現在でも主流の形式となっています。

一方で受講者個人に目を向けると各個人に適した研修方法を必ずしもとれるわけではなく、研修の目標を達成するかどうかは確率論的な問題となります。特に練習の機会を作り、フィードバックを与えるという教授事象が不足しがちになるのが、講義形式の最大の弱点になるでしょう。

もう一つの形式は復唱形式です。受講者を一人ずつ当てていき、一問一答形式で様々な質問をしていきます。

こうすることによって練習とフィードバックを与えていくのですが、どうしても人数が限られてしまうため的確性を欠くということと、宿題や事前学習を課すなどの学習者自身の自己学習に委ねる部分が大きくなるというところが課題として残ります。

こうした問題を解決するために、研修内容を細かく分けて頻繁に確認テストをすることで進度を確認しながら、達成者には次の内容を未達成者には小集団あるいは個別指導で補習する等の追加指導をするという方法があります。

あるいはオンライン研修にするという方法もあります。

オンライン研修では受講者自身の好きなやり方で研修が進められますし、練習の機会を豊富に設定することもそれらに即時にフィードバックすることも可能です。

しかし受講者が孤立しやすくなるため共同作業の機会を入れるなど、オンライン研修特有の課題もあるため、これらの新しい問題を解決していく必要があることにも注意しなければいけません。